株式会社Mogura(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:久保田 瞬、以下「当社」)は、株式会社デンソー(本社:愛知県刈谷市、代表取締役社長:林 新之助、以下「デンソー」)の依頼に基づき、同社が実証実験を行う「CO₂のリサイクル技術」を可視化するARシステムを開発いたしました。デンソーの安城製作所「CO₂循環プラント」内で、来場者向けに本システムの展示利用が開始されており、2020年から現在までの3年間、運用・アップデートを継続しています。(「CO₂循環プラント」内での本ARシステム利用時の様子。ARデバイス「HoloLens 2」を装着し、現実空間上に二酸化炭素等を表す3Dエフェクトを重ねて投影している)今回のARシステムにおいてMogura開発部は、デンソーご担当者様の企画原案を元に、企画調整・設計・アプリ開発を一貫して担いました。AR全体を通じて、当社の開発・コンサルティングサービス「Mogura NEXT」の開発メンバーがサポートしています。〇二酸化炭素(CO₂)排出ゼロを目指すための実証施設「CO₂循環プラント」(デンソー・安城製作所の実証施設「CO₂循環プラント」)2015年に国連で採択された「パリ協定」は、地球温暖化対策のための国際的な枠組みです。本協定に則り、日本を含めた120以上の国・地域が「2050年までに“カーボンニュートラル”(※)を実現する」と宣言しています。デンソーは、パリ協定で定められた目標ラインよりも早い2035年までを目標に、事業活動でのカーボンニュートラルを目指しています。その取り組みの1つが、実証施設「CO₂循環プラント」です。CO₂循環プラントは、工場の生産工程で発生する排ガスからCO₂を回収し、そこに水素(H2)を結合させメタンガス(CH4)を合成する施設です。生み出されたメタンガスは、工場で燃料として利用できます。「燃料を燃やして出てきたCO₂を外に出さずに回収し、それを材料にして再び燃料を生み出す」というシステムです。上記のCO₂循環プラントの仕組みを、“目で見て、より分かりやすく” 伝えるためのARシステムをMoguraが開発しました。ARデバイスである「HoloLens 2」や、iPadで本システムを使用することで、現実空間のプラントに3Dエフェクトで表現された気体や化学反応を重ね合わせて表示します。どの機器でどのような化学反応が起こり、カーボンニュートラルに繋がるという結果を可視化することで、文章や動画では伝わりにくいCO₂循環プラントの具体的な仕組みやメリットを、ARならではの表現で伝達します。(CO₂循環プラントの仕組み。水を分解して水素を得る工程で電気が必要になるが、そこでも再生可能エネルギーを使用することで、CO₂の発生をゼロに近づけている。)システム導入後は、担当部署であるデンソー・環境ニュートラルシステム開発部 CO2システム開発室より「実証施設をご見学に来られたお客様に、装置構成や動作を短時間でご理解頂くことができました」とのコメントを頂きました。今後も当社は、XR/メタバース/VTuberに関わるプロジェクトをあらゆる側面から支援し続けます。〇株式会社Moguraについて「豊かな体験を世界中に」。創業以前からVR/AR/MR/VTuber専門メディアMogura VRを運営。メディアを情報プラットフォームとして展開しながら、業界の中核からこの分野に関わる企業をサポート。普及を加速させるために「メディア」「コンサルティング・開発」「イベント」「製品販売」「人材」の5つの事業を展開しています。会社サイトはこちら▶https://mogura.co/〇「Mogura NEXT」について株式会社Moguraが提供する、AR/VR/メタバース/アバター(VTuber含む)領域に特化した、リサーチ・コンサルティング・開発サービスです。国内最大のXR専門メディア「Mogura VR」を運営する株式会社Moguraによる業界随一のコンサルティング力を武器に、開発・調査・アドバイザリーなど幅広く企業・行政機関のXRの取組をご支援しています。Mogura NEXT詳細はこちら▶https://lp.mogura.co/Mogura NEXT概要資料はこちら▶https://lp.mogura.co/next-form